管外調査 2日目 ~福岡~
■文教常任委員会 管外調査(県外の視察)2日目
●北九州メディアドーム@北九州市
・小倉競輪場を、ドーム型の多目的活用できる競輪場にした施設。
・幼稚園運動会、コンサート、スポーツイベントなど、様々に活用。
北九州市の成人式(あの有名な!)もここで開催。
・運営は包括委託(北九州市+公益財団法人)
・ドームのイニシャルコストは約300億円。
競輪事業は黒字運営だが、収益分は償還に回しており、北九州市の一般財源には繰り入れていない。
・北九州市は競艇の施行者でもあり(若松競艇)、そちらの一般財源繰り入れは約15億円。
相崎所感
・尼崎競艇の施行者の1つである伊丹市にいたため、つい競輪事業の運営に興味が引かれる。
黒字部分は建設費の償還(返済)に充ており、一般財源への繰り入れはなしとのこと。
一方で競艇(北九州市は競艇の施行)で一般財源に15億円の繰り入れとのこと。興味深い。。
・競馬、競輪、競艇などの施設は、これからの時代は多目的に活用されるスポットにすることが不可避と言われてます。
その点を問うと「メディアドームにした時点で多目的にしたので」とのこと。
・兵庫県にも競馬や競艇の本場があるが、このメディアドームのような大規模の建て替えは難しいところか。
これからの本場は、ネット購入が主になっていることからも、最低限のレースができるようにして、あとは多目的活用が必須であろう。
●福岡県立嘉穂特別支援学校(障害者スポーツの拡大)@福岡県嘉麻市
・スポーツ庁が推進している「Specialプロジェクト2020」を活用して、障がい者スポーツに取り組む学校
※「スペシャルプロジェクト2020」とは以下2点を進める取り組み
①特別支援学校の子どもたちにスポーツの楽しさ&東京オリパラの感動を享受してもらう
②特別支援学校を障害者スポーツの拠点にする
・障害者スポーツ指導員(そういう資格がある)が、学校の授業に入る&地域開放スポーツ教室を開催。
・特別支援学校を、通学する児童生徒のみならず地域の障害者スポーツの拠点として活用
・プロジェクトの補助金125万円でスポーツ備品を購入。
スポーツ備品を購入したことで、子どもたちがスポーツに興味をもったそう。
相崎所感
・障害者スポーツ指導員が入っての授業を拝見。
ボッチャ(ニュースポーツ)を皆で楽しんでいる様子に胸が熱くなった。
・今後はボッチャのように皆で楽しめるスポーツを充実させていきたいとのこと。
●福津市教育委員会@福岡県福津市
・福津市は福岡市と北九州市の間にあるベッドタウン。人口急増中。
・宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産
・調査したのはコミュニティスクールについて。
・コミュニティスクールとは、「学校運営協議会」(保護者や地域住民が学校運営に参画する会)を設置している学校。
・H19年度にモデル校1校で開始。現在は全小中学校がコミスクで、発展期であるとのこと。
・学校と運営協議会の間に「地域コーディネーター」が入って調整。
相崎所感
・地元の伊丹でもコミスクを進めているが、福津市より年数が浅いところ。
「定着させるには?」との問いに「カリキュラムがポイント。中身を作り上げる時期」とのアドバイス。なるほど。
・学校運営協議会をカタチだけものではなく主体的能動的な会にしていくかも、伊丹市でのポイント。
アドバイスを求めると「熟議です!」ときっぱり。
・学校と運営協議会の間に入って調整する「地域コーディネーター」が、実際に大きな役割を果たしているとのこと。
これはリアルに参考になる。
・福津市はコミスクが上手く回っており、学校と家庭と地域が一体となった活動を支えている。ぜひとも見習いたい。