相崎佐和子の議員日記

兵庫県議会議員の相崎佐和子が、議員活動の様子などを綴ります

男性育休に助成金! ~新潟県視察 2~

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会派の管外調査(県外視察) ~新潟県

会派「ひょうご県民連合」で新潟県へ調査に行きました。
以下、相崎のメモと所感でご報告します。

新潟県庁 ~男性育休取得促進のための助成制度~
新潟県では、男性労働者に所定の育児休業を取得させた企業に助成金を支給
 ・事業主と取得労働者それぞれに各5万円
 ・14日以上の取得
・実績:H29年度22件、H30年度41件、R1年度33件(11月22日現在)
・「ハッピーパートナー企業」
 新潟県男女共同参画推進企業。登録すれば、男女情動参画を進めることで様々なメリットが享受できる。県内1000社以上が登録。
 男性育休助成も、登録をした企業が享受できる制度。
新潟県職員の男性育休取得率は約10%(兵庫県は約5%)
・男性育休助成に異論や慎重論は存在したか?
 →働き方改革を推進するにおいて、全般的に取り組むより、ピンポイントでの取り組みが効果的とし、男性育休を目玉の1つにした。
 なので異論などはなかった。
・男性育休の助成対象は、14日以上というルール。14日という日数設定については?
 →とりあえずこれくらいは、という日数と捉えている。これ以上取得する男性ももちろんいる。

所感
子育てしやすい社会にするには、制度と意識の両方からの推進が必要である。
県による男性育休助成は、制度として効果的であると同時に、意識の高揚にもなるだろう。
新潟は三世代同居率が高く、ゆえに女性の就業率が高かったり、男性育休の所得率が低かったりする傾向があるらしいが。
担当者の「男性も女性も、育休を取得したい人、取得する必要がある人が、キチンと育休を取得できる仕組みづくりと意識作りが必要」とおっしゃっていたのが印象的。
「こうあるべき」を押し付けるのではなく、多様性に合わせた選択がでいるようにしたい。

 

新潟県庁 ~クラウドファンディングを活用した地域づくりの応援~

クラウドファディングを活用した地域活性化事業に対して、資金調達を支援する取り組み。
・つまり、県がOKを出した地域づくり事業について、クラファンさせて足りない部分を県が補助するというもの。
・県の補助はふるさと納税を活用
・今年度からの制度で、3プロジェクトが始動中。
 ①空き家の滞在拠点化 ②城下町の景観形成 ③町屋再生

所感
ふるさと納税地域活性化に活用するという、ふるさと納税の本来の目的に合致した取り組みだと実感。
単に県が補助金を拠出するのではなく、まずはクラファン→ふるさと納税というのは理想的な流れだと考える。
ただ、試行錯誤段階でのようで、予定の10プロジェクトに対して、実際指導しているのは3プロジェクト。
推移を注視したい。